彡(゚)(゚)「殺すて......そんな嫌な言い方やめーや」
宇野「倒すとかやっつけるとか、そういう曖昧な言い方の方が好みですか? どちらにしろ結果は同じで、やることはなんら変わりませんよ」

彡(゚)(゚)「せやけどワイのモチベーションってもんがな!」

宇野「事実を言い方ひとつで誤魔化して、負い目や責任から逃れれば途中までは楽でしょう。殺す、という意識を持って戦うよりパフォーマンスも向上するかも知れません」

宇野「しかし敵を追い詰め、相手の頭に銃口を突きつけた最後の時に。殺す覚悟が出来ていなければ、必ずあなたは躊躇うでしょう。そしてその油断を突いた敵が、隠し持っていた銃であなたの横腹を食い破ります」

彡(゚)(゚)「......ババア、ワイこいつ駄目だわ。気が合わんわ難しいこと言いよるわでやってけん。更迭してくれ更迭」

(´・ω・`)「出会ってまだ2分も経ってないよ」

COAT博士「考えが合わない相手をすぐに突き放そうとするな、馬鹿者。誰もがお前を肯定してくれるわけじゃないし、お前の考えがいつも正しいわけじゃない。それが人と接するということだ」

COAT博士「人との接し方を覚える良い機会じゃないか。宇野くんとの会話を通じて、たくさん学べ。己の意見の正しい点や間違っている点、相手との妥協点や、新しい思考を」

COAT博士「そうやって思考を研磨していくことで見えてくるものが必ずある。例えば、これだけは絶対に譲れないという、揺らぐことの無い信念とかな」

彡(゚)(゚)「...難しくてよう分からんわ」

COAT博士「難しいで終わらせるな。学べ。それに宇野くんの意見が全て正しいと決まったわけじゃない。お前の意見にも正しい点はちゃんとある」

彡(゚)(゚)「おっ、更迭のこと考えてくれるんか?」

COAT博士「そこじゃないバカ息子。殺したくないと思い殺しを躊躇する感情は、戦場においては確かに邪魔かも知れないが、意志ある生き物としては上等な思考だ」

宇野「......これから私たちが向かうのは、その戦場ですよ」

COAT博士「戦った結果が必ず死に繋がるかどうかはまだ分からんよ。概念体同士が戦うとどうなるのかは、戦った後にしか分からんからな」

COAT博士「今はまだ答えを出さなくていい。だが殺すことになる可能性もある、と踏まえたうえで戦いに臨め。そして自分がその時にどうするかを考え続けろ。いいな?」

彡(゚)(゚)「......了解」

宇野「...。話が大分逸れました。状況の説明に入ります」