宇野「現在、都内を中心に失踪事件が起きているのはご存知ですね?」

彡(゚)(゚)「そりゃまぁ、あんだけニュースでやってたらなぁ」

(´・ω・`)「今月だけで犠牲者は100人以上だっけ?」

宇野「その数字は実は嘘の報道です。実際は1000人以上の人間が、今月に失踪しています。100人というのは先月の数ですね」

彡(゚)(゚)「ファッ!?」

(´・ω・`)「ええええええっ!!」

彡(゚)(゚)「大事やんけ! なんでマスコミはそんな嘘ついとるんや!」

宇野「マスコミが嘘をついているというより、国がマスコミにそう発表しているんですよ。現代の一般人の持つ情報発信能力や、失踪した男性の関係者の数を考えると情報統制は難しい。ならば事件を隠すのではなく、事件の規模を隠してしまおうという判断ですね」

彡(゚)(゚)「いや、でもそれこそ証言者の数でバレるやろ」

宇野「はい。ですので今は、必死に隠蔽工作をしている状況ですね。被害者関係者のフリをするイタズラ...のフリをするメッセージを、大量にマスコミに送りつけたり。逆に報道関係者のフリをして被害者家族の取材をし、情報を潰したり。あとはシンプルに金を握らせたりと」

彡(゚)(゚)「お上のやることえっぐいな」

(`・ω・`)「国民の知る権利を侵害しているよ!」

宇野「たった一月で1000人もの人間が、都内から消えたなんてバカ正直に言えばパニックになるでしょう。みんな自分も消えるんじゃないかともう大騒ぎです」

宇野「別に国を擁護したいわけではありませんが。ここの国民は自分にも危害が及ぶかも知れないと思った時と、そうでない時の差が激し過ぎます。パニックになると分かっていて真実を優先する政府なんてあるわけないでしょう」

宇野「まぁ被害者の半数が引きこもりやニートなどの生産性の無い層だったため、社会への影響は今のところ微々たるものですが」

彡(゚)(゚)「うーん、この支配者側特有の身勝手な論理。許せませんな」

COAT博士「見識が広がって良かったな。そう、世の中はいつだって理不尽のお祭りだ」

宇野「ですがそういった情報戦は、あくまでも時間稼ぎにしかなりません。いつかは事態の大きさも世間に露見するでしょう。なんとしてもその前に決着を着ける必要があります」

COAT博士「しかし妙だな。野獣先輩がいくらこ慣れてきたとしても、その犠牲者数の伸び率は異常だ」

宇野「同感です。手段は不明ですが、おそらく彼は仲間を増やしているのでは?」

COAT博士「馬鹿な。そんな能力は奴には無いはずだ」

宇野「彼の能力があなたの想定通りなら、そもそも彼は脱走なんてしていませんよ」

COAT博士「...むぅ」

彡(゚)(゚)「ババアが言い負かされるの初めて見るな」

(´・ω・`)「しおらしくすると意外と可愛いね」

彡(゚)(゚)「目ぇ腐っとんのか三十路超えたババアやぞ」

COAT博士「お前私が何言われても傷付かないとでも思ってんのか?」

宇野「とにかく情報を集めることが先決です。今から現地に向かいたいのですが、これ、お借りしてもよろしいですよね」

彡(゚)(゚)「これ言うな」

COAT博士「もちろんだ。しばらくこれの顔も見たくないしな」

彡(゚)(゚)「ババータスお前もか」

(´・ω・`)「自分が貶されるのは嫌なんだなぁ」

彡(゚)(゚)「んで、現地っていったいどこに向かうんや」

宇野「被害者が失踪する前に、『自分は世田谷に向かわなければならない』と語っていたという証言があります」

宇野「今日はとりあえず世田谷区の様子、そして可能なら野獣先輩と関わりのある場所を偵察しましょう」