彡(゚)(゚)「おっ、黒くてゴツくて、固そうないい形やんか」

彡(゚)(゚)「...でも、残念なことに長さが足りんなぁ。男はやっぱ長さが命なんやで」

彡(^)(^)「乗せた女を喜ばす...いや、悦ばすには長さこそが全てや! 分かったら生まれ変わってやり直せこのボケェ!」キャッキャッ

宇野「......先程からこの男は何を言っているんですか」

(´・ω・`)「僕ら車を生で見るの初めてでして、それではしゃいでるんだと思います」

彡(^)(^)「おっ、原住民ちゃんやりたくなっても生はやめとけよ生は!生は危険がいっぱいやからな〜アッハッハッハッハ」

宇野「それにしては随分と不愉快なニュアンスを感じるんですが」

(´・ω・`)「仕様です。すいません」

ガチャッ、バタン

??「お初にお目にかかります。この車の運転手を務めさせていただく、権田 源三郎と申します」

宇野「権田さん、今回もよろしくお願いします」

権田「いえ、仕事ですから」

(´・ω・`)(黒くてゴツくて、頑固そうなオジさんが出てきたな。この人が運転手さんかぁ)

彡(゚)(゚)「うおっ、なんやこのオッさん背ぇでっか!!」

(´・ω・`)(長さもバッチリみたいだ)

宇野「初対面でその言い草は何ですか。少しは礼儀を弁えて下さい」

彡(゚)(゚)「うっせブース」

宇野「なっ...⁉︎」

(´・ω・`)「すいませんすいませんすいません!」

(´・ω・`)「おにいちゃん! 無駄に敵増やさないでっていつも言ってるでしょ!?」

彡(゚)(゚)「でもワイこいつ嫌いやねん。偉そうやし話合わんし、ババアじゃないのにババアみたいなこと言いよるし」

(´・ω・`)「その博士から人付き合いを学べって言われたばかりでしょ! 少しは我慢してよ!」

彡(゚)(゚)「......。」

(´・ω・`)「ほら、宇野さんと、あと権田さんにも謝って!」

彡(゚)(゚)「...チッ。えー、まぁなんだ。流石にブスは言い過ぎたわ。すまんな許してくれ」

彡(゚)(゚)「権田のオッさんも、挨拶が遅れてすまん。これからよろしく頼むわ」

権田「いえ、仕事ですから」

彡(゚)(゚)「...これでええんか?」

(´・ω・`)「う、うん。いいんじゃないかな。どうですか宇野さん」

宇野「ブス...ブスって誰が? 私が? 私がブス⁉︎ まさかそんな......ありえない、ありえないわよそんなこと......」

彡(゚)(゚)「聞いちゃおらんがな」

(´・ω・`)「よっぽどショックだったみたいだね。今まで言われたことなかったのかな」

権田「皆さま方、一先ず車に乗って、目的地に向かいませんか? 話は車内でいくらでも出来ますので」

彡(゚)(゚)「待ってました! いやー楽しみやなーどんな乗り心地なんやろなぁ、車」

宇野「ブス...私が...ブス......」

(´・ω・`)(......やっていけるのかなぁ、こんな調子で)

〜20分経過〜

権田「今がだいたい、渋谷区と世田谷区の境のあたりですね」

彡(゚)(゚)「ほうほう、そかそか。いやー渋谷駅のあたりはやっぱ栄えとったなぁ」

権田「日本の文化の交流地ですからね」

権田「なんJ民様達が楽しんでいただけているようで何よりです」

彡(^)(^)「乗り心地も快適やし、景色もいいし、いやーもう大満足や!」

(´^ω^`)「う、うん! ドライブって凄く気持ちがいいんだね!」

宇野「......」

彡(゚)(゚)「車から見える風景は絶えず変化し続け、そしてどれ一つとして同じものはない。訪れては過ぎ去るその目まぐるしい変化は、さながら世の流れを写し出しているのかも知れんなぁ...」

(´・ω・`)(よほど興奮してるのか、下手くそなポエムまで刻み始めた)

宇野「.........」

(´・ω・`)(宇野さんは相変わらず落ち込んでるけど、おにいちゃんは気にも止めてない。『悪口言ったことを謝った』時点で、おにいちゃんの中ではさっきのことは全て解決しているみたいだ)

彡(゚)(゚)「なぁなぁオジさん。なんで長い車じゃなくて、この黒色の普通車を選んだんや?」

権田「と、言いますと?」

彡(゚)(゚)「いやどうせなら長い方がよくない?」

権田「どうでしょうか。私は宇野さんの指示通りに車を用意しただけですので」

権田「リンカーンリムジンのことを仰っているのでしょうが、あれは街中を走るのにはあまりに不向きですからね」

宇野「普通の車を選ぶに決まってるでしょう。敵地に潜入するのにバカみたいに目立つ車選ぶバカがどこにいますか」

彡(゚)(゚)「おっ、やっと口開きおったか」

宇野「ああ、そういえばここにいましたね。物凄くブサイクなバカが」

彡(゚)(゚)「なんやとこのアマァ!」

(´・ω・`)「おにいちゃん、お互い様だよ!」

宇野「私はブサイクじゃありません!」

(´・ω・`)「そっちの意味でじゃないよ!」

権田「宇野さん、宇野さん。最初の目的地、北沢公園に着きましたよ」

宇野「はぁ!?」

宇野「それってつまり、世田谷区に既に入ってるってことですか!?」

権田「そうですが」

宇野「早く言ってくださいよ!」

権田「いえ、確かにお伝えしたはずですが」

彡(゚)(゚)「なんや聞いとらんかったんか」

(´・ω・`)「話も聞こえないくらい落ち込んでいたのかこの人」

宇野「ブサイク! どうですか、このあたりで何か感じませんか?」

彡(゚)(゚)「お前ワイの呼称をブサイクで定着させる気か?許さんぞそんなこと」

宇野「いいから調べてください。何か違和感とか、普通と違う感覚とか、そういうのはありませんか?」

彡(゚)(゚)「そんなん言われても......特になんも変わらんぞ」

宇野「......そうですか。ここには、いないんですね」

宇野「なら、次に行きましょう。権田さん、次の目的地は」

権田「お待ちください。なにやら不埒者の目に止まってしまったようです」

??「おい何やってんだおい~?楽しそうだね~?」

??「おいおい俺らも混ぜろよお前~」

??「おい楽しそうじゃねぇかオラァ」

??「おい何やってんだオイ、ゴルァ!オイ!お兄ちゃん俺らも混ぜてくれや!なぁ!楽しそうだねぇ〜!?」

??「ちょっと熱いんじゃない!?こんな所でー?ねーお兄ちゃ~ん。混ぜてほしいんだけど~。おーい」

宇野「チッ、間が悪いですね」

彡(゚)(゚)「な、なななんやなんや。不良3人がワイらの車を取り囲んどるぞ!」

(´・ω・`)「世田谷って治安悪いのっ?」

権田「成敗してきます。少々お待ちください」ガチャッ、バタン

宇野「よろしくお願いします」

彡(゚)(゚)「オ、オッさん一人で大丈夫なんか!?」

宇野「心配は無用です。私たちプロが、ゴロツキ数人如きに後れを取るとでも思っているんですか? 」

??「オラオラオラオラオラオラ」パンパンパンパンパンパン

権田「グッ...ム...ムゥゥ......ウグォォォォ!!」パンパンパンパンパンパン

彡(゚)(゚)「やられとるがな!後れを取って!」

(´・ω・`)「ヤられてるよ!後ろ(バック)を取られて!」

宇野「そ、そんなバカな! ただのチンピラがどうやって権田さんを......それにあれは、レイプ、なのか?......ああ、そういうことか!」

宇野「ブサイク!原住民さん!車外に出ますよ!」

彡(゚)(゚)「で、出てどうするんや? ワイらは何をしたらええんや?」

宇野「決まっています、戦うんですよ!」

(´・ω・`)「でも相手は一般人だよ!」

宇野「まだ気付いてないんですかっ。彼らは人間じゃありません。あなた方と同じ、概念体です!」

彡(゚)(゚)「なんやって!?」

宇野「さぁ今すぐ腹を括ってください」

宇野「この戦いが、あなた方の初陣です!!」