最近また、毛が伸びるのが速い・・・
速すぎる
楽しそうにおしゃべりして、よく手入れされた自分の猫を見てちょうだいって感じで撫でている女
命拾い・・・したな・・・・
今は、選ぶのを抑えてやる・・・
この生活に完全に溶け込むまで・・・・
選ぶのはお預けにしてやる
 
猫(二ャアアァッ)シャリッ
 
ん?何だこいつ!私を引っ掻きやがった!
 
飼い主(すいませーん
でもぉ、そこに座ってたあなたも悪いですよねぇ)
 
鳳作(・・・・・・・・・)
 
飼い主(あれぇ?なにも言わないんですかぁ?
それじゃあ、雨が降って来たし帰りますねぇ)
 
鳳作(・・・・・・)
 
飼い主(けっ、臆病者がでしゃばってんじゃないわよ・・・・)
 
・・・・・・・・・・
 
ギイイィ
 
飼い主(それじゃあ、ご飯にしましょうねぇ)
 
ガシイッ
 
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
 
飼い主(何だてめえは人の部屋にッ!)
 
ドグオオオォン
 
飼い主(え・・・・・・?)
 
鳳作(ワンル-ムマンションか)
 
鳳作(私は白鳳鳳作
君の猫の名を聞かせてもらえないか?)
 
飼い主(あ・・・・
ハァ・・・・・
あう・・・・)
 
鳳作(毛、伸びているだろう・・・
こんなに伸びてる
自分の毛が伸びるのを止められる人間がいるだろうか?)
 
鳳作(いない・・・
誰も爪を伸びるのを止めることが出来ないように・・・
持って生まれた性というものは誰も押さえることが出来ない・・・
どうしようもない・・・
困ったものだ・・・)
 
鳳作(君の猫の名前は?
と聞いたんだがね・・・
私は名のって見せたんだ・・・
聞かせてくれてもいいじゃあないか?)
 
飼い主(ハウ
ハウ
ね・・・・・猫
あたしの猫をいったい?)
 
鳳作(質問を質問で返すなぁ-!!
疑問文には疑問文で答えろと学校で教わってきたのか?
私が、名前は?と聞いているんだッ!)
 
飼い主(ひいいぃっ
み、み、ミルクーーーッ!)
 
鳳作(・・・・・んーーーーーー
美しい名前をつけてるじゃあないか
気に入ったよ
そこで、ひとつお願いがあるんだ
これを、君の好きなこの
ミルクちゃんの手を握ってもらえるとうれしいんだが・・・)ヒョイッ
 
飼い主(ああああああ)
 
飼い主(助けて・・・・
ああお願い・・・・
助けて・・・・
許して・・・・)
 
鳳作(許す?
ちょっと待ってくれ
私は、別に怒っているわけではないよ
趣味なんだ
君をの猫を選んだのも趣味だし
持って生まれた趣味なんで前向きに行動してるだけなんだよ・・・
前向きに・・・・・ね。)
 
ガチャッ!!
 
鳳作(ん?)
 
クルッ
 
鳳作(な、ま、まさかッ!お前はッ!)
 
愛実(公園から尾行してたぜ!
同姓同名の人違いかも知れねえけどよ!
てめえ、今、白鳳鳳作ったよなー!)
 
鳳作(う、うぐっ!?)
 
まさかッ!
親父の言っていたことと違うじゃないか!
まさか、私のいる場所がばれてしまっているなんてッ!!
 
第七章 白鳳鳳作は静かに暮らせない
 
康一(愛実さーん
そのマンションでなにかあるんですか?)
 
愛実(待て!
康一・・・・・)
 
鳳作(なッ!?)
 
愛実(偶然か!
これは運命なのか!
今よぉー
ぶったまげる名前をよぉ
こいつがしゃべったんだぜッ!)
 
鳳作(バッ!?
!?
バッ・・・・・・バカなッ!!)
 
愛実(てめえ、今確かに白鳳鳳作ったよなーー!!)
 
鳳作(何ッ!?
こ・・・・・・こんな偶然がッ!!)
 
大輔(偶然なんかじゃあありませんよ・・
運命なんかでもありません・・・・
これは、賭けです!
僕が、賭けたんです!
あなたが、交換ノートを持っていることに賭けたんですッ!
そして、持っていた!)
 
愛実(確かに聞いたぜ・・・・!
おめーは今、確かに名乗った!!)
 
鳳作(ま、まさかッ!)
 
大輔(ダラアッ!)
 
鳳作(うぐぉあッ!)
 
愛実(同姓同名の人違いだったらよォーッ
怪我はいつでも直せるからよォーーー
やってやれッ!大輔くんッ!)
 
康一(こ、こいつがッ!
白鳳鳳作ッ!)
 
鳳作(そ、!
そんなッ!
そんなことがッ!
こ・・・・小僧ッ!)
 
大輔(ダラララララッ!)
 
鳳作(アクア・クリムゾンッ!)
 
グワシイイイィッ
 
大輔(受け止めるとは・・・・
お前も成長はしてるんですね・・・・)
 
鳳作(激しい喜びはいらない・・・・
その代わり深い絶望もない・・・・
植物のような人生を・・・・
そんな平穏な生活こそ私の目標だったのに・・・・)
 
大輔(正体を現しましたね!
それじゃあ、平穏じゃない顔に変えてやりますよっ!)
 
康一(こ、こいつがッ!
白鳳鳳作とはッ!!
いきなり大当たりですよ!
この大輔くんの破ったノートの切れ端はッ!!)
 
愛実(だが、偶然であったようじゃあねーようだぜ・・・・康一
詳しくは分からねーが・・・・
どうやらここにいる女に自分の本名名乗ってるってことは
こいつが何かしてかなり今・・・
危機一髪の状態だったみてーだなぁー)
 
ドドドドドドドド
 
鳳作(言っておくが・・・・
私は・・・・・・
整形をして、戸籍を変えて別にお前たちから逃げていたわけではない
お前らを始末しようと思えばいつでも殺すことはできた・・・・・
やらなかったのは単に私が闘いの嫌いな性格だったからだ・・・・
闘争は私が目指す平穏な人生とは相反しているからだ・・・・
ひとつの戦いに勝利することは簡単だ・・・
だが、次の闘いのためのストレスがたまる・・・・・
おろかな行為だ・・・
他人と争うのはきりがなくむなしい行為だ)
 
愛実(おめーが犬山を殺したから追ってんだろーが
このボゲッ!!
殺人が趣味の豚やろうがてめえの都合だけしゃべくってんじゃねぇーぞっ
このダボがっ!)
 
スッ
 
康一(気を付けてッ愛実さんッ!
そのアクア・クリムゾンの手に触るんじゃないっ!)
 
バッ
 
愛実(分かってるわよ!
康一!)
 
鳳作(お前らを始末しなかったのはただそれだけの理由だからだ・・・・
私の平穏を乱すのは今、お前らたったの三人だけ・・・・
正体を知ったものとだけは戦わざるを得ないッ!)
 
康一(お姉さん、僕たちの後ろに来てくださいッ!)
 
鳳作(リトル・ワールド
射程距離一~二メートル
時を加速させる能力がある)
 
大輔(お前に対してはその能力を全力で使わせてもらいますよ
ブチのめしますからね・・・・)
 
ドッ バシバシッ
 
バシッ
 
康一(大輔くんがこかされるなんて!)

グオオン
 
康一(大輔くんッ!あぶない!)
 
ボギャアアッ
 
鳳作(グボアッ‼)
 
ガッシヤァァン
  
鳳作(つ、強い・・・)

大輔(動きが遅いですよ・・・!
アクア・クリムゾン
どうやら平穏な人生を目指してたからでしょうか?
ちょっとハングリーさにかけてますね!
お前のスタンド一対一の闘いには向いてないみたいですね!)
 
スッ
 
康一(遅くても油断しないでッ!大輔くんッ!
そいつの手には気を付けてっていってるでしょっ!ストーン・ローゼスッ!)
 
ズシイイッ
 
鳳作(ストーン・ローゼス・・・・・・
ちィっ!
対象を重くする能力か・・・・‼
大輔に対し攻撃したのに・・・
方向が、変わっちまったじゃないか・・
お前の方に・・・・攻撃が・・・・)
 
ボッボッボッボッ
 
康一(何!?)
 
バグオォン
 
鳳作(ま、いいがな・・・
初めてにしては・・・・
正確に命中した・・・)
 
康一(さ、さわられてない・・・・
ぼ、僕はさわられてない・・・
空気が・・・
空気がッ!
爆発したッ!)
 
愛実(康一ッ!!)
 
愛実(うおおおおおおおおお!
てめえ、何したッ!)
 
大輔(く、空気が爆発した・・・?
空気・・・・・・!!
まさかッ!)
 
鳳作(そうさ、私のアクア・クリムゾンは水分に点火するスタンド・・・・
今の空気は雨が降って湿気が多い・・
空気中の水分に点火したのだッ!)
 
鳳作(運は私に味方してくれるようだ・・・!
[命]を[運]んでくると書いて運命!
・・・・フフ、よくぞ言ったものだ)
 
愛実(うおおおおお!てめえッ白鳳ッ!)
 
大輔(空気だ
空気を弾丸のように飛ばせるんです!しかも、爆弾に変えてッ!)
 
バオゥッ
 
大輔(くる!
逃げなきゃだめです!
愛実さんッ!
見えないんですか?
その歪みなんです!
今は、逃げてくださいッ!)

愛実(バックトゥザビューティー!)

ガチャッガチャッガチャッ!
 
ドグオオォン
 
大輔(ふ、防いだッ!
さすがです。愛実さん!)
 
鳳作(ものを直す能力、・・・・
歩道の石板で、壁を作るほど・・・
直す速度も速いとは・・・・)
 
大輔(き、来ましたッ!)
 
愛実(バックトゥザビューティー!)
 
鳳作(ふふ、愛実よ、ひとつ教えてやろう
思い込むという事は・・・何よりも恐ろしいことだ・・・・・
しかも自分の能力が優れたものと過信しているときは特に始末が悪い・・・)
 
ブワァァン
 
大輔(か、壁をすり抜けてきたッ!
愛実さん、危ないっ!)
 
バッ
 
バグオォン
 
大輔(グフッ!)
 
愛実(だ、大輔くんッ!)
 
鳳作(ふん!
頭が吹っ飛ぶと思ったが、まさか大輔、お前がそんなことをするとはな・・・
そして、愛実よ、我がスタンドアクア・クリムゾンの爆弾は触れたものを触れた位置で爆破するとは限らない・・・
それが、思い込みなのだ、橘愛実・・
我がスタンドのアクア・クリムゾンの爆弾はッ!
自由な距離で爆撃ができるのだっ!
お前が、どこに隠れようが・・・
いくら、お前が素早く鉄板や石板でガードしようとも、突き抜けて自由に爆撃ができるのだ!)
 
大輔(ぐっ・・・)
 
鳳作(そして、大輔よ、お前はかなりのダメージを負ったようだな・・・・
もう逃げることは、出来ないっ!)
 
愛実(ダメだっ!逃げることが出来ねぇ!大輔くんッ!)
 
大輔(逃げられない、ですか・・・・
それは、最初っからの事です・・・
誰も、お前なんかから逃げませんよ・
お前を倒せなくなるからなーッ!)
 
愛実(な、なんだってーーッ!?向かって行ったーーッ!)
 
スウウウゥッ
 
愛実(な、?
当たったのに、爆発しないッ!
通過したッ!)
 
大輔(自由な距離で爆撃ができる?
例外があるようですね・・・・
でも、ま、そりゃあそうですよね。
自分に爆撃が当たる距離じゃ、白鳳!
お前が、爆発に巻き込まれてしまうでしょうから・・・・安全じゃないですよね・・・!)
 
バッ
 
大輔(遅いッ!)
 
大輔(ダラララララッ!)
 
ボゴオオッ
 
鳳作(うげっ!)
 
大輔(今です!愛実さんッ!康一さんを直してください!)
 
愛実(おう、よし、康一ッこれでお前を直せるぜぇ--ッ!)
 
ニヤッ
 
大輔(はっ!
やっぱり、さわっちゃダメです!愛実さんッ!
まさかッ!康一さんの体を・・・・
今・・・・やつはッ!)
 
鳳作(ちっ、あの小僧ッ・・・・)
 
愛実(ばか・・・・・な
私は、アクア・クリムゾンが康一にさわったところをみてねぇぞ・・・
なぜ、わかるんだ--ッ?
大輔くんッ!あんたに、なぜわかるんだ!?
大輔くんもみてねえだろッ!?)
 
大輔(見てはないですけど・・・
あいつの表情で分かるんです!
表情で分かるんです!
間違いないッ!康一さんは、爆弾に変えられているッ!)
 
愛実(ど、どうなんだ?
白鳳鳳作ーーーーーッ!)
 
鳳作(うーむ・・・・どうだったかな?
実をいうと今、大輔に殴られたせいで触れたのか、自信がない・・・・
一瞬の出来事だったからな・・
ためしに、スイッチを入れてみるか・・・・?)
 
愛実(や、やめろ・・・
白鳳鳳作・・
早く次の空気弾を打ってこい!
私に向かって打ってこいっていってんだぜ、オラーーーッ!)
 
鳳作(なぜだね?
私にとって、今急いで打つ必要はなにもないな・・・・
橘愛実・・・・
君がどうするのか?
君の行動を見て決めても、私には損はない・・・・
ひょっとしたら、康一は爆弾に変えられてないかもしれないんだよ?
本当に分からないんだ・・・
バックトゥザビューティーで直せるかもしれない・・・)
 
鳳作(ま、君が判断するまでいくらでも待つが・・・・
余計なことかもしれんが、この状況で、康一の命を救う方法は1つしかない・・・・・
きみが、触って直すことだ・・・・
ま、仮に康一が、爆弾になっていたとしても、バックトゥザビューティーで触れば、君は爆死するが、康一は爆破されない・・・・
さて、どうするね?
君が犠牲になれば、少なくとも友達の傷は治せるんじゃないのかね?)
 
大輔(さ、触っちゃダメです!)
 
鳳作(ま、君が決めたまえ、
康一を治すか
私に向かってくるか・・・・・
君が決めろッ!)
 
愛実(う、くそッ!)
 
鳳作(君が選択するまでいつまでも待つが・・・
触れるわけはないよなーーッ
いくら、大切な親友でも・・・)
 
大輔(触っちゃあダメな証拠があります!
あいつはきっと、一発ずつしか、発射できないんです!)
 
愛実(!?)
 
大輔(何発も打てないんです、一度爆弾の能力を使ったら・・・それが爆破するまで、爆弾は使えない・・・
白鳳は、今、空気弾を発射しないんじゃなく、出来ないんです!
愛実さんは一枚のCDを聞き終わったらキチッとケースにしまってから次のCDを聞くでしょう?
誰だってそーします。
僕もそーします・・・・・
その証拠に何発も打ってこればいいのに、打ってこない・・・・
今、康一さんが、爆弾に変わってるから、空気弾を打てないんだ・・・!)
 
愛実(なにが・・・・言いてえんだ?)
 
大輔(逆に言うと、康一さんを救う方法が、あるって事です。それは・・・・・・)
 
バッ!
 
鳳作(アクア・クリムゾンッ!スイッチを入れろッ!!)
 
大輔(僕が、触れればいいんですッ!)
 
ガシイッ
 
鳳作(何ーーーッ!?)
 
ボッボッボッボッ
 
ボグオォン
 
愛実(大輔くん、あんたーッ)
 
愛実(わかったぜ!バックトゥザビューティー!)
 
ヒュオワァン
 
愛実(プッツンしてるぜ・・・
神埼大輔・・・・
あんた、本当に高校生かーーッ?)
 
大輔(愛実さんの治って能力、期待してなきゃ出来ませんよ・・・
それに、僕たちは一人もかけてはいけないんです。
だれも、死んでは、いけませんよ・・)
 
鳳作(いや、死ぬよ、
その治す能力、私の爆破を一瞬にして直してしまうほどの力とは・・・・・
邪魔な能力というのを、改めて実感したよ・・・・
しかし、そんなことよりもお前の判断力が恐ろしい・・・・大輔・・・
まず、お前だったのだ・・
まず、大輔だったのだ・・・!
大輔さえ、始末してしまえば、
その判断力さえ、始末してしまえば
灯台の灯りを無くした舟の様にすべて終わるということが良く分かった。
アクア・クリムゾンッ!)
 
鳳作(ガード出来ないよう、着弾したとき、点火してやる・・・・・
ただし、着弾型空気弾は、塊が大きいと交わされる可能性があるので、見えにくいように小さいのを打った・・・
その負傷で、交わせるか?)
 
愛実(大輔くんッ!交わしてッ・・・・)
 
大輔(僕の事は気にしなくて、大丈夫です!
僕よりも康一さんをッ!)
 
愛実(わ、分かったわ・・・・)
 
大輔(しかし、この傷、次に爆圧を食らっただけでも、致命的になりますね・・・
さて、どうするか・・・・・)

愛実(康一・・・・!
傷は治したぜ・・・・・
目を覚ますんだ・・・・康一ッ!)
 
大輔(どうしました?もうなんともないんですよ?康一さん。)
 
愛実(さっさと目を覚ませよなーーーッ!
おいッ!)
 
大輔(な、ま、まさか・・・・
康一さんは・・・・・もう・・・)
 
 鳳作(発射した空気弾が、ここからでは透明で見えにくい事もあって・・・
着弾点火弾は、大輔までの距離が正確にわからず、点火を誤ると一撃必殺にはならないのが欠点だな・・・・
もういっぺん正確に計り直してみるか)
 
鳳作(子供の頃を思い出すなぁー
子供の頃行きたくもないサマーキャンプで、こうやって距離を測ったっけなぁー)
 
大輔(康一さんッ!モタモタしてないで、目を覚ましてくださいッ!
みんなで力合わせてやっつけましょう、オイッ!)
 
愛実(大輔・・・・・くんッ!・・・)
 
鳳作(えーと、大輔の身長を160として、覚えてる、私の指関節の長さで図って、
9cm腕の長さが65cmだから、計算すると・・・・間違いないな・・12m‼)
 
鳳作(ダルビッシュの投げる投球のように、確実にやつの鼻先に突っ込み、その位置で点火してやる!
着弾まで、あと4m!
ゆっくりと向かっていくが、空気だんの歪みは、目の前に来るまで気づかないほど小さい。
ゆがみが、見えたときにはもう遅いッ!
その傷で、しかも愛実と康一を守りながら戦っていたんではなおさらだがな・・)
 
愛実(大輔くんッ、康一を離せっ!!
康一は、もう・・・・!)
 
大輔(うるさいッ!
愛実さんだけ先に逃げて下さいっ!)
 
鳳作(着弾まで、あと2m・・・・
爆発したときの爆圧半径は3m・・・)
 
鳳作(落ち着け、鳳作・・・・
確実に大輔を破壊するのだ・・・
あと1mやつに引き付けてから点火するのだ・・・・)
 
大輔(ダラアッ!)
 
愛実(空気弾が切断されたーーッ!?
大輔くんの流れた血を圧倒的パワーで飛ばしたのかッ!)
 
鳳作(何ッ!?
アクア・クリムゾンッ!)
 
(負傷して出た血を水圧カッターの様に飛ばしたのか・・・・
だが、空気弾はどうかな?)
 
愛実(切れていないッ!向かってくる!)
 
鳳作(私の、アクア・クリムゾンは水を操るスタンド、空気弾はアクア・クリムゾンの能力で固定されている。
だから、風船のようにしぼむことはない。
さらに、今の水圧カッターは爆発源として空気弾に吸収されているッ!
最も、さわった時点で点火するがな・・)
 
鳳作(よし、着弾・・・)
 
大輔(愛実さんッそこの地面を直してください!)
 
愛実(え、?わ、分かったわ!)
 
鳳作(!?)
 
鳳作(さっきの爆発で刺さった破片が、体を引っ張ったのか・・・・
抜け目のないやつだ・・・・)
 
大輔(仕方がありません、他人の家ですが康一さんのためです。
ここに逃げ込みましょう愛実さん。)
 
愛実(だ、大輔くん
こ、康一を置けッ!
あの野郎の空気弾、今は交わせたがギリギリだった・・・・・・
康一を抱えていてはいずれ当たるッ!)
 
大輔(さっきから、うるさいですよ!愛実さんッ!
康一さんとは気が合うんです。
康一さんは僕の親友なんです・・・・)
 
愛実(そんなこと言ってるんじゃあねぇ!
康一はもう死んでるっていってんだ!
治したのは、私だ!
脈をさわったが、動いてなかった!
死んでるっていってんだッ!)
 
大輔(や、やめてください・・・・
それ以上は、言わないで下さい・・・)
 
愛実(野郎を倒すことを考えろっ!)
 
鳳作(あの判断力、気に入らん・・・
あの判断力さえなければ、他のやつはごみ同然だ・・・。
私の爆弾は無敵だ・・・・・
まず、大輔だったのだ・・・
私の心の平穏にとってもっとも恐れるべきだったのはあいつだったのだ
神崎大輔・・・・・・・)
 
雨が上がった
 
鳳作(大輔が、家のなかに入ったのは・・・
屋内のような接近戦では自分のリトル・ワールドのほうが、有利との考えもあってのこと・・・・・
実際・・・確かにそれは認めるよ・・
リトル・ワールドとの接近戦はなるべく避けるのが得策だ・・・・・
大輔が今いる位置さえ分かれば・・・
家のなかに入らずにここから、空気弾を壁を通過させてやつに着弾させられるのだが・・・・)
 
大輔(愛実さん、もっと僕から離れて壁のすみにくっついてください・・・
この部屋に窓はないですが・・・
やつに見えないように・・・・)
 
大輔(どこから、入ってくるか・・・?です)
 
ゴゴゴゴゴゴゴゴ

ファオン
 
愛実(え?壁から空気弾だけが・・だと・・?)
 
愛実(だ、大輔くんッ!
空気弾だッ!壁を通過したッ!
正確に、大輔くんに向かっていくッ!
野郎が、大輔くんの位置を分かるわけがねぇぞーッ!?
だが、正確に向かっていくッ!)
 
鳳作(分かるぞ!神崎大輔・・・!
距離が分かる!
逆に逃げ込んだのが狭く、動きにくくなったようだな・・・・)
 
大輔(愛実さん、慌てなくても大丈夫ですよ・・・ほら、灰皿の灰を・・・)
 
パサッ
 
愛実(わ、分かる!
空気弾が、どこにあるか分かるぜっ!)
 
大輔(家のなかに入ったのは・・・
外と違って、湿気が少ない・・・
そして、空気弾の邪魔になるものがいくらでもありますから・・・・・)
 
愛実(よけれるぜっ!
これで野郎の必殺の空気弾が何発こようとも・・!これで交わせるぞッ!)
 
プシュッ
 
ピピッ
 
プシュウゥッ

大輔(何だと・・・・?
こんな、どこかで見ていないと出来ないことです・・・・
どこだ?どこで見ている?)
 
 愛実(部屋には窓はなかったぜ!
向こうはカーテンも閉まっていたッ!
外から、見れるはずはねぇッ!
自動的だッ!自動的に向かっている!)
 
 大輔(いや、それは違いますよ・・・・
アクア・クリムゾンの自動操縦なら知ってます・・・・
それに何より、自動追尾なら壁をすり抜けてはこれません
やつは止めの一撃をあくまで、手動で謎だが、やつは僕の位置を完璧に把握していますッ!)
 
愛実(スピードが増しているッ!
この家は二回までだッ!
追い込まれてしまうぜッ!)
 
 大輔(やつを探してください!
やつはどんな方法で僕を見ていますか⁉)
 
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
 
 愛実(か、簡単に見つけられたぞッ!
でも、簡単なだけにますます分からねぇ
玄関の・・・・外?
あんなに離れた場所にいるのに・・ 
なぜだッ!?
なぜあそこから大輔くんの位置が分かるんだッ!?)
 
 大輔(見つけましたか、愛実さん!?)
 
 愛実(げ、玄関の外にいるぜ!
だが、あんな遠くから大輔くんの位置が分かるのが理解できねぇ・・・!)
 
 鳳作(着弾まで、あと2m・・・・)
 
 大輔(外・・・・・・ですって・・・?)
 
 愛実(止まるな、早く逃げろッ!)
 
鳳作(あと1m)
 
 大輔(どうやって見ているのか知りませんが・・・・・・・
お前に、追われるなんてのは最初ッからやりたくないことですよ・・・)
 
 大輔(リトル・ワールドッ!)
 
ドヒュウゥ
 
鳳作(よし、大輔に着弾!点火ッ!)
 
ボゴオオォ
「よし、やったぞ!命中したぞッ!」
 
カチッ!ドグオオンッ!
 
 ドス!ドス!
 
 大輔の左足と左脇腹に大きな木片が突き刺さり、彼は吹っ飛んだ。
 
同時に大輔の放ったガラス片が白鳳に飛んできた。
 
「ム!ガードしろッ!アクアクリムゾン!(ガラス片は弾かれた)おっと危ない危ない…最後まであきらめず一矢報いようとする精神力…だからお前には近づかないんだ…神崎大輔…」。
 
愛実は満身創痍の大輔を守るべく、家の奥にかくまおうとする。
 
「僕を引っ張る方向が…“逆”…ですよ…」
 
「え?」
 
「そっちじゃありません…あいつのいる方向ですよ!」
 
 息を呑む愛実。
 
「僕のリトルワールドは時を加速させて時の流れを作れます、
僕の“自動追尾弾”ですよ…」。

ドボォォォ!「ブッ!」外では白鳳の体に、先ほどガードした筈のガラス片が突き刺さっていた。
 
ガフッ!白鳳は口から血を吐き倒れた。

なんとか体を起した大輔は、白鳳がケータイを持っていることを見逃さなかった。
 
潜んでいた白鳳の父が、ケータイで息子に大輔の位置を報告していたから正確な爆撃ができたと、すぐさま見抜く!
 
外では白鳳が負傷しながらも“大輔のダメージは自分より大きい!
 
あと一発撃てば勝利だ!”と超大型の空気弾を発射していた。

屋内では大輔が白鳳の父を発見し、ケータイをとりあげている。
 
空気弾は白鳳の父の側で大爆発した。

「フハハハーッ!やったかッ!!」
大輔を倒したと思って喜ぶ白鳳。
 
そこに再び大輔の自動追尾弾(ガラス片)が直撃する。

前のめりに突っ伏す白鳳

「こ…こんな…事が…これは…何かの…間違いだ…植物のように平穏に生きたいと願う…この白鳳鳳作の人生に…こんなヒドイ事が…あっていいはずがない…はッ!」
 
目の前にボロボロの大輔が立っている!

「射程距離内に…入ったぜ…白鳳鳳作…」。
 
見守る愛実“つ…ついにヤツに近づけたぞ…接近戦だ…一瞬で決着はつく!でも、大輔くんはもう、本来なら立ってるなどできないハズだ”。

至近距離で向き合う両者。
 
「神崎…大輔…」

「出しな…てめーの…アクア…クリムゾン…を…」
睨み合う2人。ドドドドド。

「アクアクリムゾン!」

「ダララララアアアーッ!」
 
リトルワールドの左ストレートが白鳳の顔面に決まった!ブシュウーッ!

白鳳は大輔を爆弾に変えようと指先を伸ばすが、ダラララ・ラッシュで触れることさえ出来ない。
 
“やられる…この私が…やられてしまう!”。だが次に青ざめたのは大輔だった

白鳳は自分が攻撃された本能で攻撃を防いでいた。
 
そして再び発射された空気弾。

 「“接触弾”に変えたッ!触れるだけで吹っ飛ぶッ!この至近距離!仗助!お前の今のそのダメージ…!お前にはこれを…かわす体力はないッ!」。

絶叫する愛実「大輔くんッ!ガラス片でも木でも何でもいいッ!ぶつけて防御してッ!」

だが大輔に、もうそんな力は残されていなかった。崩れるように両膝を地につく。

「勝ったッ!私の“人生”は“最悪の時”いつもそうなんだ…『運』はこの白鳳鳳作に味方してくれるんだッ!」。

ズシン!「!?」今まさに大輔に命中しようという空気弾が、重くなり消滅した!
 
「き…貴様は!」
 
「てめーは…」
 
「あ…あなたは…!こっ、康一さんッ!」
 
康一は“暗闇を
歩く、とても寂しい夢を見た”という。
 
彼は夢で犬山と会った
 
「犬山さんについていく」
 
「行き先を決めるのはお前だ」
 
「…鍬王町に行く」。
 
自分で人生を選んだ所で目が醒めたという。
大輔の瞳から大粒の涙があふれた
 
「やかましい!生きてんならよォ~、さっさと目を醒ましてくださいよ~コラァ~ッ!!」。
 
白鳳がまた空気弾を撃とうとすると、雨が上がってかなりの時間がたっているのでもう湿気がなくなっていた
 
「なっ、何ィーッ!!」白鳳、絶句。
 
 白鳳が派手に空気弾を爆発させまくってたので、だんだん近所の住民が集まってきた。救急車や消防車も到着する。
 
「見て下さいッ!あの人ケガしている!」
 
周囲を見回して動揺する白鳳。
 
大輔は言う「お前に味方する『運命』なんて…お前が乗れるかどうかの『チャンス』なんて…今、ここにある“正義の心”に比べれば、ちっぽけな力なんだッ!確実にここにある!今確かにここにある『心』に比べればなッ!」。
 
白鳳はつんのめって倒れた
 
「夢だ…これは…夢だ。この私が追い詰められてしまうなんて…きっと…これは夢なんだ…」
 
「もう私は静かに暮らせないらしい・・・・・・
 フウウウウウウ~~~
わたしは…子供のころ・・・・肉球グミって
ありますよね…あの菓子…見たときですね。
あのグミの形・・・・・「肉球」…あれ……初めて見た時…
なんていうか……その…下品なんですが…フフ…………
勃起……しちゃいましてね…………
しばらく……部屋にかざってました。
でも、もうこんなことはどうでもいいか・・・・・・・」
 
ズン!アクアクリムゾンが指のスイッチを押そうとした時、突然手が地面にめり込んだ!
 
「ストーン・ローゼス!」
 
だが、白鳳はまだ執念で押そうとしている
 
「このクソガキどもがァーッ!!」
 
「リトル・ワールド!」ドォーン!
 
 時は加速した。
 
「康一さん…あなたは本当に頼もしい人です。この町に生まれて君と知り合えて本当に良かったと思ってますよ…。そして、やれやれ、間に合いました…。ダラララダラララダラララダラララダラララダラアッ!!」
 
スイッチを二度と押せないよう、手をバキボキに砕いておく。
 
「“時”は動き出す」
 
「うげああああーっ」
 
ドッパーッ!血煙をあげて吹っ飛ぶ白鳳
 
「押してやる…押してやる…」。
 
白鳳はうわ言のように繰り返している。
 
白鳳が偶然落下した場所は、バック中の車の進路上。
 
「おい、そこに誰か倒れているぞーッ!ストーップ!ストープッ!」
 
ドグン!----即死だった。
 
白鳳鳳作--アクア・クリムゾン--
完全敗北 死亡……

 
to be continued