~早朝、聖都大学附属病院CR~

永夢 「……」
明日那「おはよう永夢、今日は早いね――」
永夢 「明日那さん!」
明日那「っ!?な、何よ急に大声で……」
永夢 「あっ……、すいません」
明日那「まあ良いけど。えーーっと……、もしかして貴利矢の事だったりする?」
永夢 「はい、そうですけど……、何で分かったんですか?」
明日那「いや、だって昨日駆け足で出て行っちゃったし。絶対何も考えてないなって」
永夢 「そうなんですよね……、よくよく考えたらノープランで」
永夢 「貴利矢さんは僕に合わせるって言ってくれたから、がっかりさせたくないし……、うーーん……」
飛彩 「また監察医の話か」
永夢 「あっ、おはようございます。そうなんですよ、どうすれば良いのか……」
明日那「乗り気じゃないと思うけど、ちょっとだけ手を貸してくれない?」
飛彩 「研修医の遊ぶ計画を立てる為に来ていない」
永夢 「ですよね……」
飛彩 「……と言うより、俺やピポパポの助言など必要無いと思うがな」
永夢 「えっ?」
飛彩 「お前が監察医の事を知りたがっているように、あいつもまたお前の事を知りたがっているはずだ。なら、お前はお前のやりたい事で計画を立てれば良い」
飛彩 「……(まあ、他人の心など知る気も無い男の言葉だが)」
永夢 「自分の……、やりたい事で……」
永夢 「分かりました、やってみます。ありがとうございます、飛彩さん!」

~後日、都内の公園~

貴利矢「(自分とした事が、約束した時間よりだいぶ早く着いちまったぜ)」
貴利矢「間違い無く九時合流って言ってたよな?まだ八時だっつの」
貴利矢「どうしようもねぇし……、待ってっかぁ……」
貴利矢「……」
永夢 「あっ、貴利矢さん!」
貴利矢「なっ……、永夢!?」
永夢 「早いですね!先に着くつもりでいたんですけど」
貴利矢「いやいや、自分が早過ぎたっつーか……、お前どんだけ早いんだよ!?」
永夢 「まあまあ、早くに合流出来た分には良いじゃないですか!行きましょう」
貴利矢「ったく、本当色々ぶっ飛んでる奴だぜ……」
――
貴利矢「で、どうすんだ?流石に早過ぎてどこの店も開いてねーけど……」
永夢 「僕も困ってるところですよ。いっそ公園で遊んじゃいます?」
貴利矢「いい年こいてそりゃねーよ……、何も無さそうだし、自分朝飯買って来て良いか?」
永夢 「えっ、貴利矢さん家で食べて来なかったんですか?」
貴利矢「まあ、自炊とか出来ねーし。永夢は何か食って来たのか?」
永夢 「はい、トーストだけですけど」
貴利矢「おま、それ食ってないのと一緒じゃねえか!永夢も何か買いに行こうぜ」
永夢 「ええっ!?朝はいっつもトーストで満腹ですよ!」
貴利矢「いーから!運転手に不健康な生活させられっか!」
――
貴利矢「……永夢、お前……」
永夢 「えっ?えっ?僕何か変な物買いましたか?」
貴利矢「いやメロンパンの皮ってさ……、美味いけど、美味いけれども……」
永夢 「?」
貴利矢「(永夢の奴、自分が思ってたより生活崩れてる感じだな……。まあ、今日は追求しなくて良いか)」
永夢 「あっ、もう九時ですね!早速行きましょう!」
貴利矢「ちょっ、どこ行くんだよ永夢!?」

~その頃、都内廃墟ビル~

大我 「……」
――
『ガシャット!』
黎斗 「今こそ、死のデータを手に入れる時!」
黎斗 「私達のゲームはまだ始まったばかりだ!」
黎斗 「揃えた十個のガシャットで、人々を救えるかは……」
黎斗 「君達次第」
――
大我 「(幻夢の社長が持っていた白いガシャット……、奴はどんな策を仕込んで来た?)」
大我 「(エグゼイドの持つドラゴナイトハンターを前に、奴は一方的にダメージを受けていた)」
大我 「(それでもあの余裕……、確実に何かある)」
大我 「……いや、そんな事は関係ねえ」
大我 「ガシャットは全て俺が頂く。それだけの事だ」
大我 「幻夢コーポレーション……、どうせ何も無いとは思うが、念の為だな」

~後編に続く~