~都内ゲームセンター~

永夢 「貴利矢さん、こっちですこっち!」
貴利矢「え、永夢!?……って、これ」
貴利矢「爆走バイク……?」
永夢 「最近アーケード版が出たんですよ!」
貴利矢「ほえーー……(社長が失踪したって時にゲーム制作とは、幻夢コーポレーションも呑気なもんだな)」
永夢 「貴利矢さん得意ですよね?」
貴利矢「確かに持ちゲーだけどよ、出来るかは別だな」
永夢 「良いから良いから、やりましょ?ねっ」
貴利矢「まあ、名人が言うなら乗るけどさ……」
――
貴利矢「さて、バイクも選んだが……永夢、操作とか分かんねえんだけど――」
永夢 「……」
貴利矢「っ!?」
貴利矢「コイツ、完全にスイッチ入ってるみてえだな……、しゃーねえ。ぶっつけ本番だがやってやるぜ!」
――
永夢 「ふうーー……」
貴利矢「か、勝った……。名人に……、永夢に勝ったぜ……!」
永夢 「凄いですね、このスコアなら世界ランキング載りますよ!」
貴利矢「え、そんなすげえの?」
永夢 「そりゃあもう!僕より早いなら確実です!」
貴利矢「ははっ、僕よりって言ったってお前このゲーム初めてじゃ――」
永夢 「いえ、開始初日にプレイしましたよ。世界ランキングで一桁入ってます」
貴利矢「マジか……」

~昼時、都内レストラン~

貴利矢「ふぃーー……」
貴利矢(まさかゲーセンで遊ぶだけで体力使うとは……、何種類くれぇ付き合った……?)
永夢 「僕ロコモコって初めてなんですけど、なかなか美味しいですね!また一緒に来ましょう?」
貴利矢(コイツ全然疲れてねえ……)
貴利矢「永夢、お前本当すげえな」
永夢 「えっ?」
貴利矢「いや、何でもねえよ」
永夢 「そ、そうですか……」
――
永夢 「それじゃあ貴利矢さん!」
貴利矢「ん?」
永夢 「午前中結構僕が連れ回したので……、貴利矢さんが行きたい所とかありますか?」
永夢 「僕付いて行きます!」
貴利矢「え?んー、そうだな……」
貴利矢(永夢の事だから気遣ってるわけじゃあねえだろうが、自分の好きな場所連れ回すって嫌だよなあ……)
貴利矢「んー、ここらじゃ特に思いつかねえな。とりあえず外出ようぜ」
永夢 「あっ、それなら僕良い所知ってますよ!ここの通り抜けた所なんですけど――」
貴利矢「……(また一つ嘘をついたな)」
永夢 「他には無い設備が沢山あって……貴利矢さん?」
貴利矢「ん……おぉっ、わりぃ。ボーっとしてたな」
永夢 「お昼食べて眠くなって来ましたか?まだまだこれからですよ!」
貴利矢(……ま、こうして永夢が笑顔な訳だし。嘘も悪かねぇな)
貴利矢「へっ、舐めんなよ~永夢?まだまだノッてるぜ自分は!」
永夢 「よーし、それじゃあ行きましょう!」

~最終編へ~