ここは、人外・妖怪・人間などの異なる種族が共存できる街
いつ共存するようになったかは、具体的にはわかっていない。
ただ害のある種族もあれば、害のない種族もいる。
色々な種族と共存はできているといえる。

そんな街での、ある日の夜中の3時ごろ、なかなか寝れずに、夜の公園を散歩する。

自分の家の近くに小さな公園があり、昼間は色んな種族の子供逹で賑わっているが、夜になると、とても静かで、寝れない時によくコンビニで買ったパンを食べながら、ベンチに座って、静かな時間を過ごしている。
「寝れない夜は、外に出るに限る。でも今日は話相手が欲しいな。丁度明日は、仕事が休みだし。オールしても問題はないな」と呟きながら食べていると、後ろの森から音がする。
気になって振り返ると、人影のようなものが見え、
「そこのキミ何か用かい?」と聞いてみると、返事がなく、立ち去るのが見えた。
「一応追いかけてみるか」と呟きながら、森の方へ走りだす。
森を抜けると、月明かりが差し込む場所に着いた。
「ここの公園こんな場所もあったんだな。結構来てたけど知らなかったな。」と呟きながら辺りを見渡していると、そこに見えたのは、夜中なのにサングラスをかけた人の姿が見える。
「さっきベンチの近くにいたのはキミかい?」と聞いてみると、「そうですが、何か?」と答える声があまりにも綺麗で、「いや、何、丁度今日は話相手が欲しかったので・・・」と慌てて答えてしまう。「良いですよ、丁度私も話相手が欲しいと考えていたところなんで」と微笑みながら答えてくれた。
「初めまして、人間の緋深です。」
「私は、メドューサの紫音と言います。メドューサなのでサングラスはしたままですが、気にせずに。あとこうやって話すのは初めてですが、ちょくちょく見かけた事はありますよ。この公園で。」
「そうだったんですね。そしたら話掛けてくれても良かったのに」
「さすがに夜中にサングラスは、仕方ないとしても見た目完璧不審者でしょ」
「確かにそうですね。そんなんで話掛けられたらビビりますね。あとメドューサみるの初めてで申し訳ないのですが、髪の毛見せてもらってもいいですか?」
「それは、嫌です。私自身が嫌いなところなので」
「そうですか。僕は、好きですけどね。誰がどう言おうと僕はそう思っています」
「そんなこと初めて言われました」
「僕も初めて言いました」
「私に見せる覚悟ができたらお見せします。」
「わかりました。それまで待ってます」
(まるで、プロポーズみたいだな・・・)

それからというもの、度々公園で会い話す事が多くなり、話す内容は、お互いの家族の話や今の生活の事だったり、今日の中で起きた出来事だったり、人と異なる種族の文献についてなど様々な事を語りあった。

そんなある日、家の関係で実家に一週間だけ帰る事になった。
「連絡先ぐらい交換しとけば良かったな。ちょっとの間だけ会えなくなるのは辛いな連絡も取れないし」

一週間後
一旦実家が落ちつき、思ったより早く家に帰れるというので急いで帰る事にした。
夜公園に行ってみると、彼女は居なく探しまわっていると姿がなく、次の日も、その次の日も姿がなく、戻ってきて5日が経過した日、いつも会話しているベンチで寝てしまい、起きると、そこには、いつの間にか自分を膝枕している彼女の姿が見えた。
それがあまりに嬉しく、「やっと会えた。会いたかった」と泣きながら彼女に向けていう。
そんな彼女が恥ずかしかったのか顔を赤くしながら「私も、私も会いたかった」と答えてくれた。
そんな彼女を見て「知らせてなくてごめん もう会えないと思ってた」
「私も会えないと思ってた でも会えた それが嬉しくて」と彼女はいつも通りの笑顔を見せる。「でもベンチで寝るのはやめてよね 風邪ひいたらどうするの」と彼女は怒る。
「うん それも含めてごめん。それから話がある。」
「どうしたの」
「実家の関係で帰る事になった。もう此処には来る事がないと思う。次この場所に来るのは何年後かもしれない。だから結婚してください。結婚して一緒に実家に帰ろう」
「喜んで。迷う必要はないわ、私はあなたと一緒にいたいもの」
「プロポーズしといてだけど本当にいいのか?」
「当たり前よ あなたの側に居てあなたを支えてあげたいもの。それから前に言ってた髪の毛見せてあげる。もしプロポーズされたら見せようと思ってたもの」と言って彼女は帽子を脱ぐ。
「あぁーやっぱり綺麗だ。キミという存在も、声も、髪も、全てが綺麗だ」
彼女は顔を帽子で隠す。
「それと最後はキミの目を見て死にたいとおもってるよ。僕は人間だから先にいなくなるからその時は見せてね」
「あなたが望むなら」と泣きながら答える。


何年か経ち
「僕はもう死ぬ、だから最後にメドューサであるキミの目を見せてくれ」
「わかったわ」と彼女はそう言いながらサングラスを外す。
「やっぱり目も綺麗だ。キミはやっぱり変わらず綺麗だ」
と彼は言い残し全身石化する。

「私もあなたのあとを追うわ、メドューサである私自身の石化するには鏡をみるしかない。鏡をみるのは怖いけれど、あなたを一人にできないものね。
あぁー私自身好きではないけど、彼が好きな私。 いつかこんな私を自分自身で好きなれればいいな」
と彼女は微笑みながら石化する。

「本当に良かったの?」
「当たり前だろ 最後におまえを見れるんだからな」
「そうそれなら私も嬉しいわ」
「それは安心したよ」