カチ、コチ、カチ、コチ、

プラウダ高校寮部屋にて
俺(・・・・・・暇だ。)

俺(ここ2年ほどで社会人として構成されてきた俺には今の時間が暇でしょうがない、学生時代なら自我が強くて友達なんてあまりいなかった事もあり、学生だからということもあり、時間の大半を無駄に使っていて、物事の時間が迫っても安心できていた、しかし今では仕事のない時間も何かやるべきことがあるのではないかと焦っている自分がいた、しかし今は特殊な事情からか、学生に戻った気分だが、落ち着かない。 社会人ってなんだろう、そんなことを考えていた。)

コン、コン、

???(安村さんいます?)

俺(空いてるよ。)

ニーナ(失礼します。)

俺(なした?)

ニーナ(なんが、暇で)

俺(俺はお前の友達じゃねーw)

ニーナ(あと、昨晩のことあやまりたぐて。)

俺(ああ、気にするな、一生かかっても俺の思考は理解できないだろうから)

ニーナ(確かに、安村さん変わってるべ。雰囲気が)

俺(良く言われる。てか、おめぇ戦車道の練習は?)

ニーナ(一年は休みって言われただ、大学選抜の試合は大半が上級生のエリートが出るんで、力不足のおら達は多分出ね。)

俺(昨日の勢いで、カチューシャに張り手かませば良かったべ。w)

ニーナ(やめてけろ、そったらことしたらカチューシャ隊長とノンナ副隊長に後から何されるか、おっかねぇじゃあ。)

俺(ふーん、ま、かと言って俺の部屋にいても何も面白いことはないぞ?)

ニーナ(んだども、もひとつ聞きたいことがあったんで。)

俺(なに?)

ニーナ(大人ってなんだべ?)

俺(なんだ、一年のくせしてもうそんなことを考えていたのか?)

ニーナ(とはいっても、おら、後3年も立てば社会人だべ、)

俺(まあ、確かにな)
((カチューシャが次期隊長としてこいつを見込むのもうなずける、ここまで後先考えてわからないことは調べようとするとは、俺には絶対真似できない。))

俺(俺もそこまで大した人間でねーよ、社会人2年目にしてフリーターで、戦闘機乗りの腕としても俺より上はたくさんいるんだよ、参考にはならねーよ。)

ニーナ(んだども、聞きてぇ。)

俺(しかたね、ひとつだけアドバイスだけするよ、これは俺の考えだけどな。)

ニーナ(んだ。)

俺(単に大人と言っても微妙に個人でどんなものかは変わってくるんだ、俺は大人として基本的な知識ができていて、自分らしい生き方を目標に掲げている人が本当の大人だと思っている、ある人は平凡な家庭を持つこと、そしてある人は人の役に立つ事を目標にしている人、人によって大きい小さいはあるだろうけど、目標が明確にできてて、どんな苦しい時期でも、その目標に対してつき進める人が本当の大人なんじゃないかな。)

ニーナ(奥が深い話だっきゃ。)

俺(さて、問題です。俺が目指している目標はなんだと思う?)

ニーナ(さっぱりわかんね、航空道世界選手権での優勝だべか?)

俺(いや違う、俺の目標は何にも縛られず、自由に生きること。)

ニーナ(自由?)

俺(お前も社会人になればわかるよ。)

ニーナ(、、、大人って辛そうだべ。)

俺(確かに最初は辛いさ、学生時代からいきなり社会人へシフトアップするんだからな、でもいずれ慣れるよ。)

ニーナ(はい、)

俺(さて、重苦しい話は終わりだ、もうそろそろカチューシャのところに行かねとなんねー。)

ニーナ(おらもカチューシャ様に用事があるべ。)

俺(そうか、なら行くべ。)

ガチャ、

カツ、コツ、カツ、コツ、

ニーナ(ところで、安村さん、)

俺(んあ?)

ニーナ(安村さんって以前はジェット機だなく、レシプロ機の戦闘機乗りだったってカチューシャ様に聞いただ、確か零戦だったとか。)

俺(、、、そういう時もあったな、)

ニーナ(?)

ニーナ(したらなして、ジェット機の戦闘機乗りになっただ?)

俺(、、、まあそのうち話すよ。)

俺((零戦か、懐かしいな、そう、俺は戦闘機に乗りたての頃零戦での空中戦のをしていた、あの出来事が起きるまでは、・・・・数年前・・・・・・・・・・
ある団体戦の日、俺は12人対12人での空中戦をしていた、あの頃は零戦ということもあり、大した技量はなかったが零戦の卓越した旋回性能のお陰で難なく敵機に回り込むことができ、次々と撃墜していた、しかし、零戦は装甲が薄く特殊カーボンがあっても時々貫通してしまうことがあった、確率としては極めて低かったが、まれにそれにより怪我人が出たりもした。その日俺は正直油断していた、俺はその時右から左へ飛行していく敵機を見つけ左に急旋回し背後についた、しかし、俺の背後にもう一機の敵機が居たことに気つかず、突然、
(ザザザッ、安村、後ろに敵機だ張り付かれているぞ、)と叫ぶ見方機の無線が聞こえた。
すぐに俺は後ろを見ずに急上昇した、しかし、旋回性能が高いゆえにキャノピー部分に弾を直で浴びる体勢になった、その瞬間、ダッダッダッダーンと敵の機銃口から火が出ているのが見えた、落とされる!そう思った矢先、俺の背後にいた、見方機がかばうように俺と敵の間に割り込んだ、刹那(カカン、カキンという音と共に、
見方機が炎上、左翼がちぎれロールしながら墜落していった。その機体に乗っていたのは副隊長だった、その頃なかなか部隊に馴染めなかった俺を気にしてか、副隊長は俺のことを気にして話しかけてくれたりしていた、それを俺はどう返して良いかわからず、あまり口が聞けていなかった。そんな副隊長が目の前で炎上しながら落ちていく、

俺(副隊長!!)

俺は叫んだ、なぜそこまでするのかと、疑問の感情を抱きながら、

直後、試合中止の無線が届いた、呆然としていた俺はその拍子に急降下副隊長に近づく、

俺(副隊長!早く脱出してください!聞こえますか?!)

間に合わなかった、もう水面間近だった、海上空での試合だったため、落ちても助かるという、甘い考えもあった。

直後、バーン、という水面に機体が落ちる音が聞こえた、機体は、バラバラになっていた。

頭が真っ白になる、自分でもどう行動したのかと言う記憶はないが、気がつくと水面にいた、副隊長を必死に抱き抱えながら水面に顔だけを出していた、冷たい、副隊長の体は冷たくなっていった。ヘリの音が聞こえる、救助隊員に副隊長を預けた、時、俺は気を失った。
、、、気がつくと俺は病院のベッドに寝かされていた。ふと人の気配がしてそっちをみると、腕に包帯を巻いた副隊長が座っていた。訳がわからなくなっていた、死んだと思っていたからだ。副隊長が口を開く。

副隊長(バカ、海に向かってダイブするアホを見たのは初めてだわ、おまけに抱きつきやがって、セクハラで訴えるぞ? とはいっても助けてくれたのは事実だ、ありがとう。)

今にも泣き出しそうな震えた声だった。

その後俺は病院を退院すると同時にチームに何も伝えずに退部届けをだし、チームから身を引いた、それからは一人で航空道を続けた、レシプロ機ではなくジェット機の世界へと。・・・・・・・・

ニーナ(安村さん!)

俺(お、おう、わり、)

ニーナ(どうしたべ、ボーッとして。)

俺(いや、何も?)

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3話完結〜4話へ続く。