雪穂「亜里沙との馴れ初め?」

穂乃果「そう!」

雪穂「どうして急に?」

穂乃果「だって亜里沙ちゃんと雪穂って性格全然違うのに仲良いじゃん?」

雪穂「まあそうだね」

穂乃果「なにかきっかけとかあったの?」

雪穂「あるにはあったけどたいしたことじゃないよ」

穂乃果「へぇー、どんなの?」

雪穂「えーとあれは中3の始業式の日なんだけど…

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 「ふう、やっと始業式終わったよ」
 本当に校長先生は毎回話長すぎるんだよなぁ。聞く側の身にもなってほしいね。後はSHRだけだったかなと考えていると先生が入ってきた。
 「えー、早速だが転入生を紹介したいと思います、絢瀬さん入ってきて」
 「はい!」
 へぇー、あの子が転入生か…。めちゃくちゃ可愛いじゃん。てか男子の盛り上がり方がうるさいんだけど。なんか熱狂的な阪神ファンみたい。まあ阪神ファンをみたことは無いんだけどさ。
 「絢瀬亜里沙です!ロシアから引っ越してきました!もっと日本の文化を知りたいので色々教えてください!」
 ロシア!?通りで日本人離れした顔立ちなわけだ。でも名前は完全に日本人だったし、あれがハーフとかクォーターってやつなのかな?にしても凄い人気だなー。一瞬で人が集まって来てるし。まだSHRの途中だよ。先生涙目じゃん。なんか絢瀬さん困ってる感じだし止めた方が良いのかな?とか思いながら見てたらもの凄く助けを求めるような目で見られた…。
 「しょうがないなー」
 私がそう呟いて立ち上がろうとすると、委員長がやって来て群がる生徒たちを一喝した。おお、流石委員長だ。一瞬でみんながおとなしく席についた。その後は、普通にSHRをやって下校となったがまた絢瀬さんが囲まれていた。まあ委員長がいるし大丈夫なはず。私は教室を後にして、その足で図書館に向かった。
 「ん?あれって絢瀬さん?」
 私は図書館から帰る途中に見知った顔を見つけた。何してるんだろう?声かけるべきなのかな?まあ困ってるみたいだし声かけてみるかな。
 「絢瀬さんどうしたの?」
 「えっ!?あ、えーと…」
 「ああ、私はクラスメイトの高坂雪穂だよ」
 「それで何してるの?」
 「大事にしてたロケットを失くしちゃって…」
 「この辺で?」
 「分からない…気付いたら失くなってたの」
 どうやら絢瀬さんはロケットを探していたらしい。
 「ロケットってどんなやつ?」
 「形はシンプルで、中に私とお姉ちゃんとお祖母ちゃんの写真がはいってるんだけど、でもなんで?」
 「探すの手伝うよ」
 「ハラショー!いいの?」
 「うん、この後特にすることないし」
 「高坂さんって意外と優しいんだね」
 「……意外とってなに?」
 なんかとっても心外なことを言われた気がする。
 「だって目があったとき、とっても怖かったから」
 「あの時は周りに群がってた人たちを見てただけだよ」
 「亜里沙のことを睨んでたんじゃないの?」
 「ちがうちがう、だからそんな怯えなくても」
 「良かったー」
 「それよりロケット探そ?」
 「あっうん!」
 「気付いたのはこの辺?」
 「うん、それでこの辺りを探してたんだけど見つからなくて」
 「それじゃあ学校に戻りながら探してみよっか」
 「うん!ありがとう!」
 「気にしないで」
 それから2時間近く探していたと思う。だけれどもロケットは一向に見つからなかった。
 「うぅ…全然見つからないよ…」
 「どうする絢瀬さん?まだ探すなら手伝うけど」
 「ううん、大丈夫」
 「高坂さんありがとね、一緒に探してくれて」
 そう言って絢瀬さんは帰っていた。てかあんな悲しそうな顔されたら諦められるわけないじゃん。私は電話でお母さんに帰りが遅くなることを伝えると、また探し始めた。
 「あった!」
 私がロケットを見つけたのは絢瀬さんと別れてから3時間後のことだった。現在時刻は夜の10時である。これは流石にお母さんに説教されるだろうなー。まあ見つかったしそれぐらい甘んじて受けよう。絢瀬さん喜ぶと良いなー。私が家に帰るとやっぱりお母さんは怒っていて、みっちり説教をされたあげく、1ヶ月の外出禁止までくらってしまった。どうやら今日はお姉ちゃんも怒られていたらしく、虫の居所が悪かったらしい。ついてないなー、私。
 次の日学校に行くと、絢瀬さんは体調不良で休むとのことだった。私は先生に絢瀬さんの住所を聞いて、お見舞いに行くことにした。もちろんあのロケットを持って。絢瀬さんの家に行くと、絢瀬さんが出てきた。まあ当然か。
 「絢瀬さん大丈夫?お見舞いに来たよ」
 「ありがとう高坂さん」
 「私は大丈夫だよ」
 そう言う絢瀬さんの目は赤く充血していた。
 「目赤くなってるけど本当に大丈夫?」
 「えっうそ!?」
 「泣いてたの?」
 「……うん」
 「ロケットってそんなに大事な物だったんだ」
 「あれは私が日本に来るときにお祖母ちゃんが持たせてくれたの」
 「寂しくなったらこれを見てって…」
 「そっか…」
 「実は絢瀬さんに朗報があるの」
 「ろうほう?」
 「じゃーん!」
 「! これって…」
 「えへへ、ロケットってこれだよね?」
 「高坂さん…ありがとう!」
 「ちょっ!絢瀬さん泣かないで!」
 「亜里沙って呼んで?その…私もユキホって呼ぶから」
 「分かったよ亜里沙」
 私がそう言うと、絢瀬s…亜里沙は泣き出してしまった。それだけ大切だったんだろうなぁ。それから15分ぐらい経つと、少しは落ち着いたようで、
 「ユキホ、本当にありがとね!」
と言って照れ笑いを浮かべた。

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雪穂 …ていうことがあってね」

穂乃果「亜里沙ちゃんと雪穂の出逢いってドラマチックだねー」

雪穂「そうかな?」

穂乃果「そうだよ!私もそんな出逢いしたいなー」

雪穂「そんなこと言ったらμ'sのみなさんに失礼だよ」

穂乃果「おお!そうか!私もそういう出逢いをしてたんだ!」

雪穂「まったく…」

ほのママ「雪穂ー!亜里沙ちゃんが来てるわよー!」

雪穂「はーい!今行くー!」