〜部室

真姫「まきちゃんかわいい…ってあれ」

真姫「希しかいないの?」

希「うん、皆忙しいみたい」

真姫「そんなこともあるのね」

希「真姫ちゃんウエハース食べる?一つ残ってるんよ」

真姫「なんでウエハースが残ってるのよ」

希「にこっちが買い貯めしてたのが一つ余ってみたい」

真姫「よく分かんないけど食べる事にするわ」

希「ついでにコーヒーは?」

真姫「いただくわ」



真姫「暇ね。なんか面白い事言ってよ」

希「ウチ、東條希!お肉で例えるとサーロインステーキ!」

真姫「イミワカンナイ」

希「そう?こんないい女滅多におらんと思わん?」

真姫「自分で言う?」

希「冗談冗談」

希「でも真姫ちゃんはビューティだし可愛いからサーロインステーキかもよ?」

真姫「よく分かんないわ」

真姫「それに、認めたら自分の事肉って言ってるようなものじゃない、イヤよ」

希「確かに」



真姫「あれ?今日も希だけ?」

希「そうみたい」

真姫「まあ、あいにくの雨じゃやる気も削がれるわね」

希「それもあるけど、きっとテストが近いから皆勉強してるんよ」

真姫「そういえば1週間後はテストだったかしら」

希「真姫ちゃん大丈夫なの?」

真姫「私を誰だと思ってるの」

真姫「勉強なら余裕よ、希こそ大丈夫なの?」

希「大丈夫じゃないからこうやって真姫ちゃんに聞きに来たんよ、ウチは」

真姫「イミワカンナイ」

真姫「そもそも希と私じゃ学年違うじゃない」

希「真姫ちゃんなら分かると思って」

真姫「まあ分からなくもないけど…」

真姫「どれどれ、見せて御覧なさい」

希「なんか家庭教師ができた気分」

真姫「…これね、これはこうしてこうよ」

希「流石真姫ちゃん、伊達にかしこいって呼ばれてないね」

真姫「呼ばれてないわよ、それは何処かのエリーチカ」

希「ハラショー」


真姫「あら、今日も希一人なのね」

希「むむむ」

真姫「一体どこ行ったのよ、皆して」

希「今日は日曜日だからやない」

真姫「そう言われてみればそうね」

真姫「ところで何してるのよ、希」

希「スピリチュアルパワーが足りない…」

真姫「何言ってるのよ」

希「真姫ちゃん、自分の運勢占いたくない?」

真姫「別にどっちでもいいけど…折角だからやってみるわ」

希「よかった、じゃあ早速トライやね」

真姫「何をすればいいの?」

希「じゃあばんざーいしてみて」

真姫「こうかしら?」アイシテルバンザ-イ 

希「そうそう、その調子」

真姫「何をしてるのかさっぱり分からないんだけど」

希「はい、占い完了」

真姫「バカにしてるの?」

希「してへんよ」

希「これは今日じゃなくて明日の運勢を占ったんやけど」

真姫「明日?」

希「うん」

希「『明日は、あなたにとってこれといったことは特にありません。ですが、しっかり前を向いて歩きましょう』ってカードは言っとるね」

真姫「どこからカードが出てきたのよ」

希「それは秘密」

真姫「なにそれ」

希「ウチはスピリチュアルガールやからね」

真姫「よく分からないわ」

希「それでええんよ」


真姫「こんにちは…ってまた希だけね」

希「本当やね」

真姫「今日は月曜日だし、雨だって降ってないわよ」

真姫「きっと誰かさんの誕生日パーティーを準備しとるんやない?」

真姫「あら、楽しみね」

希「真姫ちゃん、ピアノ弾かない?」

真姫「いきなりどうしたのよ」

希「いや、真姫ちゃんの綺麗な曲を聴きたくなって」

真姫「別にいいけど、弾くのなら音楽室まで行かなきゃダメよ」

希「丁度ここにピアノがあります」

真姫「何であるのよ」

希「何でやろな」

真姫「じゃあいいわ、何曲か弾いてみるわね」

希「うん」

♪♪♪


真姫「どうだったかしら、期待通りにはいかなかったかもしれないけど」

希「とんでもない、凄くうっとりしてリラックスできたよ」

希「やっぱり真姫ちゃんピアノ上手やん」

真姫「どうもありがとう」

希「やっぱりピアノ弾いているときって、集中してなきゃダメかな?」

真姫「そうでもないわ、何回もこなすうちに身体に自然と染み付いていくのよ」

真姫「まるで数学の公式を当てはめて使えるようになるみたいにね」

希「へえ」

希「じゃあ今度、うちにも教えてもらっていいかな?」

真姫「別に構わないけど…希ってピアノ弾きたくなりたいの?」

希「弾きたくなりたいっていうよりかは、真姫ちゃんに何かを教わりたいっていうのが」

希「本音かもね」

真姫「どういうこと?」

希「ほら、ウチって人に誇れるような長所みたいなのないやん、だから」

真姫「それは違うわ、希」

真姫「占いだって立派な長所の一つよ。少なくとも、私は生まれてからこれまでスピリチュアルパワーを感じたことが無いわね」

真姫「だから、自分にも自信を持つべきよ」

希「そうやね、なんかごめん」

真姫「別にいいわ」

希「じゃあ今度、宜しくね」

真姫「今やっても構わないけど?」

希「え?今でもいいの?」

真姫「勿論よ」

〜〜〜〜〜〜


真姫「今日は何人かしら…ってまた希だけね」

希「真姫ちゃん」

真姫「やること無いし、宿題でもやろうかしら」

希「そろそろ、前を見るべきなんやない?」

真姫「なにいってるのよ」

希「いい加減見ようよ!前を!部室を!μ'sが二人だけになったこの現実を!受け入れるべきなんよ!真姫ちゃんは!!」

真姫「イミワカンナイ」

希「目を覚ましてよ!にこっちは部室にはおらん!エリチは皆をまとめてはくれない!」

真姫「いみわかんない」

希「穂乃果ちゃんはもう2度と戻ってこない!海未ちゃんは弓道場にもおらへん!ことりちゃんはうちらの服を作ってはくれない!」

真姫「いみわかん…ない」

希「花陽ちゃんがおにぎりを食べるのはもう見れない!凛ちゃんは甘えてこない!」

真姫「いみわかんないって言ってるのよ!」

希「目を覚ましてよ!もうここには!ウチらしか残ってない!!μ'sはもう居ないんだよ!!!!」

真姫「なんで、なんでよ」

真姫「なんでそんなことにならなきゃ!私達がならなきゃいけないのよ!!!」

真姫「今まで順調だったじゃない!廃校を阻止した!アライズに勝った!ラブライブにも優勝した!それなのに!なんでこんな目に会わなきゃ行けないのよ!!!」

真姫「なんで、なんでなのよ!答えなさいよ、答えなきゃ許さないんだから!」

希「グスッ…真姫ちゃん、お願いだから泣くのを止めて」

真姫「!?…ないてなんかいないわよ、そんな簡単に…私が泣くわけないじゃない…」

真姫「うえええん…おかしいわよこんなの…」

希「真姫ちゃん」ダキッ

真姫「ウェェ…希、ぬれちゃうわよ…」

希「よく聞いて、ウチたちはまだ生きてる」

真姫「だからどうしたのよ…グスッ」

希「皆はもう居ないけど、その思いを引き継いで生きてくことはウチらにはできる」

希「だから、前を向いて、生きていこう。占いでもそう言ってたやん」

真姫「あ、あれね…グスッそういう意味で…」

希「ウチは、真姫ちゃんに生きる希望を持ってもらうために色々試したんよ」

希「でも、確信した。真姫ちゃんには色んなものが残ってる。だから、きっと一人でも生きていける」

真姫「…!?一人でもって、希、あなたまさか」

希「ウチも、あっちに行かなきゃ行けないんや。でも、真姫ちゃんが大丈夫そうやから一安心やね」

真姫「イヤよ、一人でなんて無理だわ」

希「いけるよ。きっと、真姫ちゃんならできる」

真姫「無理よそんなの、まって!」

希「じゃあね、真姫ちゃん。ここまでありがとう。」

真姫「まって、待ちなさいよ希!!!」






真姫「希!!!」ガバッ

真姫「……あれ、ここどこ」

真姫「私のベット、ってことはさっきのは
夢?」

真姫「……」


真姫「よかった」

真姫「でも、たまには変な夢も見るのね」

真姫「明日、希に運勢占ってもらおう」


END

最後まで読んで頂き有難うございます。
twitter始めましたので、良ければユーザー名「Gumi」で検索してみて下さい。