穂乃果「うーん…もう朝かぁ」ゴシゴシ

穂乃果「ってここ、どこ?」

穂乃果「穂乃果の部屋じゃないし…」

穂乃果「何でこんなところで寝てたんだろ」

穂乃果「ってあれ、海未ちゃんとことりちゃんも寝てる!」




穂乃果「ことりちゃん!起きてよ!」ユサユサ

ことり「うーん…まだ食べられるよホノカチャン」

穂乃果「穂乃果何も食べてないから!寝ぼけてないで起きて!」

穂乃果「海未ちゃんも起きてよ!」

海未「うーん…あれ、何処ですかここ」

穂乃果「穂乃果もよくわかんないよ」

ことり「あれれ…穂乃果ちゃんと海未ちゃん?」

ことり「なんでことり達こんなところにいるんだろ?」

海未「私も分からないです」


穂乃果「さっきまで何をしてたんだっけ?」

海未「私は、教室で授業を受けていたような気がします」

ことり「ことりもそんな感じがするな」

穂乃果「そう…?穂乃果は家にいたような気がするけど」

海未「穂乃果は授業で寝ていたんじゃないですか?」

穂乃果「そんなこと…なくもないけど」

ことり「じゃあやっぱり学校に居たんだね」



海未「見た所、ここは無地で何もない真っ白な部屋のようですね」

海未「時計などの機械類も一切ありませんし、これは…」

穂乃果「これは…?」

海未(これは…言うべきなのでしょうか)

ことり「誰かに閉じ込められたんじゃないのかな?」

穂乃果「ええっ⁉︎そうだったの⁉︎」

海未「やはりことりもそう思いますか」



海未「はっきり言って、これは拉致や誘拐の可能性が高いですね」

ことり「皆ここに入った記憶がないみたいだしね」

穂乃果「そうだったのか…穂乃果全然気づかなかった」

海未「そもそも、ここの部屋ドアがありませんよ」

海未「どうやって入ったんでしょうか、私たちは」


穂乃果「待ってよ!まだわかんないじゃん、そんなの」

穂乃果「希ちゃんや絵里ちゃんがもしかしたら悪戯で穂乃果達を閉じ込めて、その反応を見て楽しんでるとか」

海未「だといいんですが…」

ことり「この部屋にはカメラが無いんだよ、穂乃果ちゃん」

穂乃果「あっ、そうか」

海未「ええ、ですから余程小型で無い限り私たちを監視することは不可能です」

海未「それゆえに身内の仕業ではないと思います」

穂乃果「なるほど」

ことり「何かことり怖くなってきたかも…」

海未「心配ありませんよ、ことり」

海未「必ず出る手段が有るはずです」ナデナデ

ことり「///」

穂乃果「あっ、あれがあるじゃん」

海未「?」

穂乃果「忍者とかが良く使う、隠し扉みたいな!」

穂乃果「壁の何処かを押したら地面がごごご…って動くやつだよ」

ことり「漫画とかアニメでよくあるね」

海未「まあ…無くはないですね、調べてみましょうか」

海未「私はこちらの壁を調べますから、二人はあちら側を調べて下さい」

ことり「わかった」




穂乃果「特に何もなかったよ…ことりちゃんはどうだった?」

ことり「こっちも何もないよ…」

海未「私の方も不自然な点は無かったです」

穂乃果「もうやだよぉ、もしかしたらこのまま穂乃果達」

海未「穂乃果!!」

穂乃果「わっ!!」ビクッ

穂乃果「ど、どうしたの海未ちゃん」

海未「ここで諦めたらダメですよ、落ちこんでも意味ないです」

ことり「そうだよ、穂乃果ちゃんらしくないよ」

海未「私達はあなたに助けられてここまで来たんですよ?その穂乃果が諦めたら全てが終わってしまいます」

海未「きっと、出る手段があるはずです」

穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃん…」

穂乃果「そうだよね、ここで諦めたらダメだ」

穂乃果「よーし、じゃあ皆持ってる物を全部出してみよう!何か掴めるかもしれない!」

ことり「あ、まだそれはしてなかったね」

海未「そこは盲点でした」



ことり「穂乃果ちゃんは何持ってたの?」

穂乃果「穂乃果はね…」

穂乃果「財布とハンカチしか無かったよ…」

海未「普通ですね」

ことり「普通だね」

海未「いずれも、ここでは余り効果を発揮しませんね」

穂乃果「うう…なんで穂乃果ってこういう時も役たたずなのかな…」


海未「ことりは何がありました?」

ことり「ことりは、何故か鞄があったんだけどね」

ことり「その中には、英語の教科書と文房具」

ことり「あとはあんパンが数個とミナリンスキーの服が入ってたよ」

穂乃果「アンパン?」ジュルリ

海未「こら、穂乃果」

海未「あんパンは何で持っていたんですか?」

ことり「うん、お昼までにお腹空いちゃうと思って間食用に持ってたんだ」

ことり「勿論穂乃果ちゃんと海未ちゃんの分も合わせてこの数だよ」

海未「やりましたね、ことり」

海未「食料が少しでもあれば、数日間は凌ぐことができます」

穂乃果「服は何で持ってたの?」

ことり「うーん…ことりにもよく分かんないや」

海未「服は毛布代わりにして寒さを凌ぐことも可能ですね」

穂乃果「ことりちゃんすごい!便利アイテムが沢山だね!」

ことり「うーん、良かったのかな」


ことり「海未ちゃんはどうだった?」

海未「私もことりと同じく鞄があって、その中には英語の教科書と、文房具」


海未「その他には…鍵だけですね」

穂乃果「なんだ、海未ちゃんも穂乃果とそんなに変わんないじゃん」

海未「申し訳ないです」

ことり「まあまあ、学校に居たんだし仕方ないよ」

穂乃果「でも、今あるのは」

穂乃果「財布、ハンカチ、アンパン、服、鍵だけだね」

ことり「これで何ができるんだろう…」

穂乃果「あとは勉強道具一式もあるけど…別に使い道はないよね」

海未「…」

海未「ははぁ…なるほど」

海未「わかったかもしれませんね」

ことり「…」

ことり「あ♪ことりも分かったかも!」

穂乃果「えっなになに!二人とも何か思いついたの⁉︎」

ことり「これはちょっと、穂乃果ちゃんには難しいかも」

海未「中学の内からしっかりやっていないとダメですね」

穂乃果「何が⁉︎ここの部屋を出るのになにか関係あるの?」

穂乃果「二人とも教えてよ〜」

海未「あれですね…ことり」

ことり「うん、多分だね」

海未「確証はもてませんが、多分ある事をすれば出れるかと」

ことり「ちょっと気づかなかったけどね」

穂乃果「えー何?もしかして穂乃果も考えたらわかる?」



さて、海未とことりは何をすれば脱出できると気づいたでしょうか?


読者の皆様もお考えください。


ヒントは、殆ど三人の会話に散りばめられています。
もしかしたらグーグル先生を使うかもしれませんが、余りにも専門的な知識を用いる事はありません。


では、シンキングタイムスタート。










分かりましたか?

では、引き続き三人の物語をお楽しみ下さい。



海未「では、私はこちら側の壁に行きますので、ことりはあちらをお願いします」

ことり「うん、分かった」

穂乃果「なになに?なにをするの?」

海未「準備は出来ましたか?」

ことり「バッチリだよ〜」

海未「では、私の合図でお願いします」


海未「せーの」


海未/ことり「やあっ!/えいっ!」ドゴッ!

穂乃果「ええええ!壁が壊れた!!!」

海未「よくみてください、穂乃果」

海未「この部屋の壁は発泡スチロールで作られています。故に、私達でも簡単に壊すことが可能です」

ことり「調べた時は気づかなかったけどね」

穂乃果「そうだったんだ…」

穂乃果「でも、何でそんな事に気付いたの?」

海未「穂乃果、私たちの持っていた物を思い出してみてください」

穂乃果「えーと、財布、ハンカチ、アンパン、服、鍵だっけ?」

ことり「そうだね」

穂乃果「英語の教科書と文房具は?」

海未「それは後で使います」

海未「まず、これらを全て英単語に直してみて下さい」

穂乃果「えーと、財布はwalletで、ハンカチは…」

ことり「handkerchiefだよ、穂乃果ちゃん」

穂乃果「あっ!それ英語の教科書に載ってる!」

海未「いつも授業を聞いてないから分からないんですよ」

穂乃果「たまたま忘れてただけだよ!」



穂乃果「それで、残ったものは?」

ことり「アンパンがampang、服はclothesだね」

穂乃果「鍵はkeyだね、この位は分かるよ」

穂乃果「それからどうするの?」

海未「ちょっとそれらを、教科書の空いたスペースにでも並べて書いてみて下さい」

穂乃果「わかったよ」

穂乃果「えーと…」

wallet
handkerchief
ampang
clothes
key

穂乃果「何の共通点もなくない⁉︎」

海未「では、それらの頭文字を合わせて読んでみて下さい」

穂乃果「どれどれ…」

穂乃果「whack」

海未「そうです」

海未「whackとは動詞で強く打つ、名詞で殴打などの意味があるんですよ。あまり使う事は無いですけど」

穂乃果「なるほど…」

ことり「要は、壁に強い衝撃を与えろ、ってことになるね」

海未「その通りです」

穂乃果「ちょっと勉強になったかも」

穂乃果「なるほど、だから壁が壊せるって気づいたんだね」

海未「はい、それに」

海未「穂乃果もよく口ずさんでいるではありませんか」

穂乃果「あー分かるよ」

穂乃果「No brand girlsだね」

ことり「サビの部分」

穂乃果「確かに」

海未「多分、穂乃果がヒントをくれるまでは私たちは気づきませんでした。最も、穂乃果自身も気づいてないようでしたけど」

ことり「三人が揃ったから分かったんだね」

穂乃果「でも、とにかく出られてよかったね」

海未「問題はまだ残っていますよ、穂乃果」

穂乃果「?」


海未「授業をちゃんと聞くまでは、パンは禁止です。勿論トレーニングもしっかり毎日してもらいますよ。」


穂乃果「えええ!それはないよ!!」

ことり「あはは…今回はしょうがないね」

穂乃果「ことりちゃんたすけて!」

海未「いけませんよ、穂乃果。しっかり勉強もして下さい」

穂乃果「だからって、それはあんまりだよぉ!」


ことり「穂乃果ちゃん、ファイトだよ!」



fin




以上です。お楽しみ頂けましたか?
少し強引だった気もしますが。では、また次のssでお会いしましょう。


Twitter→『@gumisslive』