今は7月。夏真っ盛りであり俺、比企谷八幡はもちろんのこと日本人はおそらく皆が自宅待機を望む時期であるはずなのだが・・・
俺は千葉名物のディスティニーランドまではるばる来ていた。来てしまっていた・・・
八幡「あ~暑い。帰りたい。家でアイスでも食べながらカマクラとじゃれ合いたい。」などと一人ぼやいていると向こうから一人のピンク髪のいかにもリア充やってますという雰囲気を漂わせている少女がバタバタと元気よく走ってくる。そう部員が1人、由比ヶ浜由比である。
(何であいつはあんなに元気なの?どこにそんなエネルギーあるんだよ。)そんなことを思っていると一本の缶ジュースが俺に向けて投げられる。
八幡「おっと。サンキュー。」
由比「いいよ、今日は私がそうするって決めたんだし。っていうかヒッキー、今帰りたいとか考えてたでしょう。」
八幡「えっ何!?お前超能力者なの?」
由比「やっぱりそうなんだ!ってかそれぐらいいつもヒッキー見てたら分かるよ。」
八幡「そっ、そうか。っていうかそんな見んなよ。」
由比「えっ!?ちっ違うよ、べっ別に見たくて見てたわけじゃないっていうか・・・そのー、成り行きみたいな?」
八幡「俺を見る成り行きってなんだよ!?」
由比「もぅ!何でもいいでしょ!そういえば他の2人は?」
八幡「いや、まだ来てないけど。」
そう、ディスティニーランドに来ているのは俺と由比ヶ浜二人だけではない。あと二人来ているのだが。
???「せ~んぱ~い!」ちょうどそのうちの一人が向こうからこっちに手を振りながらパタパタとかけてくる。
???「せんぱいっ!ご注文のアイス買ってきましたよ!」少し息を切らしながらも俺にアイスを手渡し・・・てこない!?
???「先輩。一緒にこのアイスを食べましょ!」
八幡「はっ!?おまっ何言って・・・」よくよく見ると彼女は手に一つしかアイスを持っていない。
八幡「金無いなら自分の分は俺出すよ?」俺は素直に思ったことを言った。
???「違いますよぉ~。私はせんぱいと同じのを食べるために一つにしたんですってば!いいじゃないですかぁ~、こんなに可愛い後輩が買ってきたんですよ~?」そう言いながら彼女、あざとい後輩一色いろはは上目づかいで俺を見てくる。
八幡「だから、あざといっての。」
いろは「あれぇ~?可愛いは否定しないんですね。」
八幡「うるせぇ」
いろは「あっ、照れてる照れてる~。」
そんなじゃれあいを俺たちがしていると、
???「そんなにじゃれ合って楽しいかしら?じゃれ谷君。」
(えっじゃれ谷ってなに?っていうか俺のあだ名の種類って世界一じゃねぇーの?)
冷淡な口調で突っ込みを入れてきたのは部員が一人雪ノ下雪乃だ。
八幡「雪ノ下か。お目当てのものはあったか?」
雪乃「ええ、おかげさまで。」
由比「それじゃ、行こっか!」
いろは「はい!せんぱいも行きましょっ!」そういって俺と半ば強引に腕を一色は組もうとする。
由比「あ~いろはちゃんずるい!私も組む!!」
雪乃「仕方無いわね。私があなたの片腕をもらいましょう。」
(なんか、今とても不吉な言葉が聞こえた気が・・・)
いろは「せんぱいは、誰と組みたいんです!?」
八幡「いや、俺は・・・・・・」三人の視線が痛い。(そんなに見られると俺、穴あいちゃうよ?)
どうしてこんなことになったんだ・・・。俺はその視線の中、少し前のことを思い返すのだった。